不要になった体毛と体臭
乳輪周りの毛と胸毛って 違う種類なんですよね
わかりやすい根拠は やや乳輪周りのほうが縮れていることでしょうか
ちぢれている毛の部位を思い浮かべると わき VIO
これらに共通するのは アポクリン腺があるところですね
それに加えて乳輪周りとヘソ周りは「性毛」と呼ばれホルモンの影響が左右されやすいものです
性毛のなかでも男女にある わき毛 陰毛は「両性毛」 男性特有部位に生える「男性毛」 と呼ばれています その他は「無性毛」の分類ですね
性毛は急所ともいうべき体の弱い場所 皮膚も弱く粘膜がある部位ですね
なぜちぢれているかと考えれば 量によりますが「クッション」 そして害虫などが侵入しづらい「バリア」 最後によく言われそうですが 自分の発生させる匂いを簡単に外に逃がさないための「フェロモン」
これらが必要だった時代は 服を着ることを意識する以前の考えだと思われます
ヤコブソン器官という存在 ご存じでしょうか 鋤鼻器(じょびき)とも呼ばれてますが 鼻の奥で フェロモンだけを感じる器官ですね ただ 胎児期にはあっても 成人になると この器官が存在しなくなるようです
とおい昔はきっと フェロモンで人を判断していたんではないでしょうか
フェロモンは嘘をつきませんが 目をよく使い 言葉をよく使い始めてから 正直者のフェロモンは退化したのかもしれません
現在は 男女区別なく男性ホルモンが活発な時代になったとも言えそうです
毛の役目であったクッション性やバリア フェロモン どれほど必要か みえなくなったこの頃かと感じます
加齢臭から理解していくと 30、40代にでやすいのが「ジアセチル」というミドル脂臭(ししゅう)といわれるもの 汗の中にあるわずかな乳酸が表皮にでて 表皮ぶどう球菌や黄色ぶどう球菌や皮膚常在菌と混ざると発生するものですね
50、60代だと「ノネナール」 これは毛穴の中の皮脂腺で分泌した成分同士が混ざってつくられるものだとか
出てくる場所は 頭皮や首 胸元や背中 主に上半身のようです
脂漏性皮膚炎とかあると皮脂の分泌が多いので匂いが強くなるとか あとフケやかゆみも これは皮膚常在菌の真菌「マラセチア菌」が繁殖した可能性
加齢臭じゃないけれど わきがとかは わきにあるアポクリン腺の成分が強い状態だったかと 表皮からでてエクリン腺や皮脂と混ざると匂うものですね
足の匂いだと「イソ吉草酸(きっそうさん)アルデヒド」 足にはアポクリン腺はほとんどないけれど 皮膚常在菌とアミノ酸 皮膚常在菌と角質が混ざると匂うもののようです 防ぐにはナイロン末で「吸着」させるか エイジツエキスで「発生を抑える」か など
体臭はなくても「モラクセラ菌」はいつも可能性があるので 部屋干し臭 雑巾臭 とかはこの菌の繁殖ですね
これがまた 洗濯しても取れない菌ですが「熱に弱い」ので75度以上なら死滅します 85度ならノロウィルスも死滅します なので匂いが取れない衣類は一度熱湯消毒が必要ですね
その他 洗濯機のドラムの裏側にびっしり黒いのついているとそれが匂っている可能性も 黒カビの「クラドスポリウム」か黒色酵母様菌群の「エクソフィアラ」がだいたい付いてます
専用洗剤でドラムを月一で洗浄して下さいませ
疲れすぎてると「アンモニア臭」がでやすいです 通常は匂いの弱い尿素に変化するところ 変化しきれず血液からアンモニアがにじみ出てくる現象ですね
ケトン臭 これはダイエット臭とかも言われてます 食事制限で代謝が悪くなって肝機能が弱くなることで中性脂肪から分解して脂肪酸つくってケトン体ができるらしいです 甘酸っぱい感じで糖尿病のかたの匂いに似ているとか
あと 加齢臭は男性のものと思わやすいですが 男性の40代の加齢臭は女性の50代も同じ加齢臭があるようです 女性ホルモンが減って男性ホルモンが優位になる原因ですね 10代、20代は「ラクトン」という桃やアーモンドの匂いなのですが
じゃあ なぜ男性のほうが匂うか
まあ 皮脂の分泌が2、3倍多いことも原因ですが 匂ってなくても 見た目の先入観で「臭そう」と思われたら同じ扱いになるようです
そして美意識の違いが大きく違うので 縄文時代から女性は石と石をこする感じで脱毛していて フレグランスへの意識も高いので 仮に同じくらい加齢臭があっても上手に隠す技術はかなわないところが多いでしょう
今 男性も追いつこうとしているのではないでしょうか 見た目の衛生 匂わない技術 まめなエチケット 体中に芳香剤のように体毛というリードディフィーザーをぶら下げる男らしい人も好きな異性もいることでしょうが 匂いを気にする男子は 体毛を減らすことで違いを知ることができるかと思うこのごろです
地震などで被災した方々の中で お風呂に入れない日々が続いた人で やっていて良かったのが全身脱毛とも聞きます 匂いが最小限だったとききます